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顧客体験(CX)とは?顧客体験を向上させる4つの方法と成功事例

Jul.11.2023

顧客体験(CX、カスタマーエクスペリエンス)は、現代のビジネスにおいてますます重要な要素となっています。商品やサービスの機能や性能だけでなく、その企業に関わるすべての体験を通じて顧客が経験する、喜びや満足感などの感情は、企業の成功に不可欠です。この記事では、顧客体験とは何かを明確にし、顧客体験を向上させるための4つの方法とその成功事例について紹介します。

顧客体験(CX)とは

顧客体験(カスタマーエクスペリエンス、CX)とは、顧客が商品やサービスを利用する際の感じ方や満足度のことです。例えば、商品の利便性や店舗のサービスの質などが顧客体験に関わります。良い顧客体験は、顧客の満足度や忠誠心を高め、新規顧客獲得にもつながります。顧客のニーズに応え、パーソナライズされたサービスや円滑なコミュニケーションを提供することが重要となります。顧客体験の向上に取り組むことで、企業は競争力や顧客ロイヤルティを高め、持続的な成功を達成することができるのです。

顧客体験には何が含まれるのか

実際、顧客体験を向上させるために、そもそも何が顧客体験に含まれるのか、顧客体験を構成する要素についてみていきましょう。顧客体験を構成する要素は以下の通りです。

1. 製品やサービスの品質

顧客は信頼性や機能性を重要視しています。高品質な製品やサービスを提供することで、 顧客の信頼を築き、満足度を高めます。

2. 使いやすさと便利さ

シンプルな操作やスムーズな利用プロセスは顧客のストレスを軽減し、良い体験を提供します。

3. パーソナライゼーション

顧客の好みやニーズに合わせてカスタマイズされた特別な体験を提供することで、顧客満足度を高めます。

4. コミュニケーションと対応

丁寧なコミュニケーションや迅速な対応、問題解決が顧客にとって重要です。

5. 統一された体験

顧客が異なるチャネルや接点で一貫した体験を得られることが重要です。統一されたブランドイメージや一貫したサービスを提供することで顧客の信頼を築きます。

顧客体験を向上させるための4つの方法と成功事例

1. 顧客データ分析とパーソナライズドマーケティング

顧客データを収集し、セグメンテーションやターゲティングを行い、顧客グループを定めましょう。自動化技術や機械学習を活用して、顧客の行動や嗜好に基づいてパーソナライズされた商品の提案やコンテンツを提供しましょう。これにより、顧客は適切なタイミングで関心のある情報を得ることができ、一体感を感じます。

成功事例:無印良品
オムニチャネルの先駆者とも言える無印良品では「MUJI passport」を2013年に公開しました。お気に入りに登録した商品に関する最新情報の取得やインテリアの相談なども可能となっています。

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2. シームレスなチャネル体験の設計

顧客との間に複数のチャネルがある場合、オムニチャネルアプローチを採用して、チャネル間の連携を強化し、情報や体験をシームレスにつなげましょう。顧客データを一元化し、一貫性のある顧客データを作成することで、顧客は自由にチャネルを選択し、一貫性のある体験を得られ、顧客満足度とロイヤルティが向上し、企業の競争力が強化されます。

成功事例:資生堂
資生堂では2022年に「パーソナルビューティープラン」を開始しました。店頭で接客を受けた顧客がその内容をスマートフォンで持ち帰ることができ、対話内容や診断結果、おすすめされた商品の閲覧をすることができます。これにより、「人」の存在を感じさせることで、次の来店に繋げることを目的としています。

3. 従業員のエンゲージメントとトレーニング

従業員のエンゲージメントを高めるために組織文化を整備し、トレーニングプログラムを実施しましょう。従業員に自主性を持たせることで、顧客との接点で柔軟に対応できるようになります。また、従業員の情熱とスキル向上により、高品質なサービスを提供し、顧客満足度を向上させます。企業は従業員のエンゲージメントとトレーニングに注力することで、顧客の満足度とロイヤルティを高め、競争力を強化します。

成功事例:ディズニーランド
「夢の国」とも言われる、ディズニーランドでは、その空間だけでなく、その空間における素晴らしい体験を実現させる、キャストによるサービスの基準の高さが特徴的です。「ゲストが喜ぶ基準」をマニュアル化し、しっかりと浸透させることで、顧客のロイヤルティを高めています。

4. 顧客フィードバックと改善

顧客のニーズや要求を深く理解し、個別化されたサービスや製品を提供することが重要です。データ分析や顧客インタビューを活用して、顧客の好みや要望を把握しましょう。カスタマージャーニーマッピングを行い、顧客の接点やペインポイントを特定して改善点を見つけましょう。

成功事例:ワークマン
ワークマンでは、2019年に「アンバサダー制度」を導入し、多彩なジャンルのプロフェッショナルの声を、商品づくりに役立てていく仕組みを採用しています。ワークマンではインフルエンサーを一切、採用せず、あくまでも「ワークマンの商品をこよなく愛する人」をアンバサダーとすることでCXの向上を目指しています。

まとめ

顧客体験は現代のビジネスにおいて重要な要素であり、顧客の喜びや満足感は企業の成功に不可欠です。本記事内でご紹介した顧客体験を向上させるための4つの方法を実践し、顧客体験の向上につなげましょう。

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Lazuli PDP サービスサイト:https://service.lazuli.ninja/

出典:
C Space Japan: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000146.000000092.html