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商品マスタとEC用のカテゴリは違うのか?カテゴリ活用の4つのメリット

May.29.2023

商品を分類する「カテゴリ」。多くの企業で商品を管理するときに使用されています。皆様はどのようにカテゴリを分類されていますでしょうか?また、どのように活用されていますでしょうか。今回は、カテゴリについての一般的な解説と活用方法を解説します。

カテゴリの役割

商品やサービスを提供する上で、カテゴリ分けは非常に重要な役割を担っています。カテゴリを適切に作ることにより、顧客が探しやすくなるだけでなく、それぞれの商品やサービスの特徴を明確に伝えることもできます。カテゴリの作り方は多岐にわたり、例えば「使う人」、「性質・素材」、「シーン」、「場所」、「悩み事」などの要素を分類し、大項目から小項目に向かって細分化されていきます。また、新商品が出ると今までにない新しいカテゴリが増えるため、常に変化し続けています。そのため、カテゴリの見直しや新しいカテゴリの追加など、適切な対応が必要です。

商品マスタのカテゴリとEC用のカテゴリは違うのか?

「物流用や在庫管理用の商品マスタのカテゴリ」と「EC用の商品マスタのカテゴリ」は、一見すると同じように聞こえますが、実際には異なります。商品マスタのカテゴリは、商品に対して内部的に使用されるカテゴリであり、会社内の商品分類に基づいています。商品カテゴリは1社づつ異なる考え方を持っており、オリジナルに作られることがほとんどです(ただし、何かの参考にアレンジされたものもあります)。一方、EC用のカテゴリは、顧客が商品を探しやすくするために使用されるカテゴリであり、商品を見つけやすくする目的を持って設計されています。

EC用のカテゴリには、商品の種類や用途、ブランドなどが含まれることが多く、オンラインストアのユーザーが商品を検索する際に利用されます。前述の通り、通常の商品マスタのカテゴリは内部的なものであることが多いため、ECサイトのために新しいカテゴリが必要な場合があります。新しいEC用のカテゴリを作成する場合、以下の点に留意する必要があります。

  • 既存の商品カテゴリと重複しないようにする
  • お客様にとってわかりやすいカテゴリ名にする
  • ユーザーが商品を検索しやすいように、細かすぎず、かといって大まかすぎないカテゴリにする
  • カテゴリ名が長すぎないように注意する
  • カテゴリの階層構造を考慮する

カテゴリ活用の4つのメリット

消費者側のメリット①:類似品の比較

通常、消費者は、似たような商品が複数あった時、自分の目的を実現するために商品を比較したいものです。このとき、カテゴリが揃っていると、「属性」と呼ばれる詳細情報(例えば、重量、サイズ、機能の有無など)の項目の整理が可能になり、消費者にとって比較しやすい形を表現することができます。
属性は商品により大きく異なるものです。例えば食品であれば原材料や素材、内容量などですが家電製品となると重量や消費電力、その中でもテレビであれば画面サイズや画質、インターネット通信機能の有無なども重要な属性に加わるでしょう。
カテゴリとそれに紐づく属性の整理によりこれらのデータが揃い比較検討しやすい環境が整うことにより、CVRが向上すると考えられています。

消費者側のメリット②:欲しい商品に到達する

消費者が「欲しいものは決まっているが、仕様が決まっていない」といった場合に、そのカテゴリの中で絞り込みを行うことがあります。消費者が商品を絞り込む際、何を目安に探したらよいかわからない場合でも、絞り込み条件を表示することで、商品を絞り込むことが容易になり、商品到達率が向上します。
消費者が「欲しいものは決まっているが、仕様が決まっていない」といった場合に、そのカテゴリの中で絞り込みを行うことがあります。消費者が商品を絞り込む際、何を目安に探したらよいかわからない場合でも、絞り込み条件を表示することで、商品を絞り込むことが容易になり、商品到達率が向上します。

EC管理者側のメリット①:課題の発見

EC管理者にとってのカテゴリ整備のメリットは、顧客のニーズに合わせたサービスを提供することができることにあります。EC管理者が売上を比較する際、以下の2種類での比較ができます。

  • 過去からの推移(昨年度との比較など)
  • 他カテゴリとの比較

例えば、家電カテゴリの売上分析をする場合、他カテゴリと比較することで、結果が良かったのか悪かったのかの判断ができます。さらに、会員情報などを紐づけたID-POS分析であれば、カテゴリごとの性別比率や購入世代別の結果を導き出すこともできます。カテゴリが揃っていると、他カテゴリとの強み・弱みを数値化できるため、具体的な施策を打つことができます。また、カテゴリ分析には、売上以外のデータも含まれるため、顧客の嗜好や傾向を把握することで、新商品の開発や販売戦略の改善にも役立ちます。

EC管理者側のメリット②:管理・メンテナンスの効率化

商品データのメンテナンス(価格の改定、利益率の変更、送料の変更etc)は商品単品で行うと非常に煩雑になります。しかし、カテゴリ単位で管理することで、変更・改善が容易にできるようになります。カテゴリが揃っていると、メンテナンスが効率的になり、業務工数を最小限に抑えることができます。

おわりに

商品カテゴリと属性は、ECサイトの顧客体験において非常に重要な役割を担っています。適切なカテゴリと属性を使用することで、顧客は必要な商品を素早く見つけることができます。
Lazuliでは、AIによりサジェストされた適切なカテゴリを皆様に提供しています。AIを使用することで、従来の手作業に比べて、5〜10倍の速さでのカテゴリのメンテナンスを実現しています。
商品のカテゴリを設定することは、簡単なタスクではありません。商品のカテゴリについて、何をどのようにつければよいか、運用はどうすればよいかお困りの場合は以下のお問い合わせからお気軽にご相談ください。