さまざまな情報があふれる現代社会。その時代の変化に伴い、購買活動における商品データの重要性が高まっています。2022年8月25-26日に開催されたRetail Agenda 2022にて、Lazuli PDPの導入でECサイトのUX向上を目指す株式会社カインズの田島氏をお招きし、弊社アドバイザーの奥谷、弊社執行役員の北庄司とともに、商品マスタデータの必要性と、Lazuli PDPの目指す世界について語り合いました。
登壇者
Lazuli PDPとは
北庄司:Lazuli PDPは、商品マスタに起因する課題を解決するPDP(Product Data Platform)です。商品情報に特化したAIによるデータクレンジングと、 独自収集した世界中の商品情報を活用することができ、自社の商品マスタを「使える情報」に変化させることが可能になります。
カインズ様事例:Lazuli PDP導入背景と導入後効果
北庄司:Lazuli PDPを導入いただいた背景についてお聞かせください。
田島:カインズは、これまでのリアル店舗中心の展開に加え、ECを拡大を図るタイミングを迎えています。その中で、商品情報がリアル店舗向けになってしまっており、EC拡大の障壁になっていました。また、この情報整備を人力で進めていたため、なかなか情報を「くくる」ところまで手が回らず、情報を活用できずにいました。そこで、ECにおける商品情報の充実・活用を目指し、Lazuli PDPを導入することにしました。
北庄司:実際、導入いただいたあと実感いただいている効果はありますか。
田島:Lazuli PDPの導入により、商品マスタデータ登録の作業が簡素化され、作業効率が大幅に改善しました。その結果、社内としては余裕が生まれ、さらなる情報の充実にリソースを割くことができるようになりました。また、お客様に対しても「わかりやすい・買いやすい売り場」の提供に繋がっていると思います。
商品マスタデータの生み出す新しい価値
北庄司:導入事例についてお話いただきましたが、商品マスタデータの生み出す、新たな価値についていかがでしょうか。
奥谷:まず、これから生み出される価値の前にそもそものところからぜひお話させてください。現状、ECサイトを発展させたいとなると、フロントエンドに関する取り組みから始める企業が多いかと思います。しかし、実は取り組みを進めると分かるのですが、フロントエンド上では解決できないことが数多く存在し、そのいくつかの原因に商品マスタがあるんです。そのため、実はフロントエンドのサービスをいくつも導入するより、商品マスタを整えるほうが、CXの向上や店舗におけるショールーミングの価値をあげる、なんてこともよくあります。また、ECサイトを短期間でリプレイスしたり、莫大な人的リソースがかかったりなどで、働き方の問題も発生しがちですが、こちらも商品マスタで解決できるところがたくさんあると思います。
北庄司:たしかに、商品マスタはECの根幹を支えるものだと思います。田島さんも実際活用されていて、いかがですか?今後Lazuli PDPをはじめ商品マスタに期待することもお聞かせください。
田島:奥谷さんのおっしゃる通り、弊社でも実はECフロントシステムをリニューアルしても、当初は下がってしまったんです。検索機能やリコメンド機能があっても、機能がうまく活用しきれていないのが要因でした。そんな中、Lazuli PDPという商品マスタの導入により、情報が整理・充実され、「機能する検索」やリコメンドが実現できたのです。それを踏まえて、これからへの期待は、もっと定性的な情報、すなわち、なぜお客様が購入してくれているのかをタグ化してまとめていく、ということができると嬉しいですね。商品情報×口コミなどの定性情報の組み合わせで、新たな売り場提案ができるとお客様にとっても、我々小売企業にとってもさらに良いECサイトになると思います。
さらに詳しく知りたい方
下記より資料ダウンロード、またはお問い合わせください。